株式会社キカリ

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人的リソース、専門知見の不足。介護看護派遣サービスの新規事業立ち上げに踏み切るまで

社名非公開

サービス新規立ち上げ

企業規模50名以下

人的リソース、専門知見の不足。介護看護派遣サービスの新規事業立ち上げに踏み切るまで

今回は10月よりキカリのコンサルティングサービスを導入したお客様に「導入のきっかけ」について担当者様にお話しを伺いました。医療介護派遣の新規事業立ち上げに踏み切った理由や不安について教えていただきました。

———— 本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。コンサルティングサービスを導入されたきっかけについてお話しをお伺いできますと幸いです。

Q. まず、キカリのコンサルティングサービスを知ったきっかけを教えてください。

キカリさんからの営業電話がきっかけで知りました。既存事業の物流派遣はコロナの影響で業界自体が派遣料金の二極化が進みスタッフが高単価の他社へ流れてしまう状況の中、慢性的なスタッフ不足、時給高騰、派遣料金値上げによる派遣切りのリスク。主力事業であるスイーツの催事販売の案件数は増加傾向ながら、販売スタッフの「タイミー」等の台頭による若手の募集困難、正直なところ、こうした状況の中、新たな事業展開を考えていました。

以前専門職であるSE派遣やテレマーケテイング派遣の実績はありましたので今後は専門職に特化し「介護、看護」そして「保育業界」で、派遣・紹介事業の参入を社内で議論していました。ただ、現状の人的リソース不足や業界の知見不足の中、どのように事業立ち上げをすべきかを模索しておりました。

Q. 率直に電話を受けたときはどんな印象を持ちましたか?

看護介護派遣業界への展開を模索している中、ちょうどお電話をいただいて、当社の方向性に近いと思う反面、胡散臭い、ブラックボックスだなと思いました(笑)HPを見て余計に胡散臭いと思ってしまいましたが、とりあえず話を聞いてみようということで営業さんにお越しいただきました。

———— 怪しいと思いながらもお話しを聞いてくださり、ありがとうございます。

Q.実際に営業の話を聞いた印象はいかがでしたか?

営業さんがサービスの説明をしてくれましたが、「言っていることは分かるけど…計画の根拠が乏しい」というのが印象でした。損益の計画表を出してくれましたが、「本当に達成できるのか?」という感じでしたね。当然、最悪の状況も想定しなければならず、実際にどのくらいの数字で着地できるのか、リスクを減らすための業界のリサーチもまだまだ必要でした。

Q. 特に不安や懸念を感じた部分はどこでしたか?

一番不安だったのは集客の部分ですね。既存事業もそこの壁にぶつかっていたので、本当に応募が集まるのか、採用していけるのかという点がかなり不安要因でした。応募者は企業ブランディングを気にしますし、当社のような看護介護領域の実績のない後発組の派遣会社を選んでくれるのか、HPも物流やスイーツ販売の既存のままの状況で医療介護派遣を開始して大丈夫なのか不安がありました。

———— 集客できるかどうかは特に不安が大きいところですよね。

年間1,000万円の広告費をかけての歩留まりの悪さは気になりますし、本当に事業として成立するのか、投資に対してのリスクが高すぎるのではという点で不安があります。ただ当社は物流会社の出身なので派遣会社の経験者がいるという訳ではありません。当社は他社の派遣会社の様に営業→案件獲得→募集→採用の一般的な営業スタイルは行っておらず、既存顧客からの継続依頼や紹介営業、また電話による直接依頼が多く、今後の展開の為には、一度外部の知見ある企業から一から学ぶ必要があると思っていました。

Q. 不安がある中、どのように社内で検討を進めましたか?

先程の集客の点と、あとは既存事業のことも考慮していました。体制をどうしようか、事業の先行きを見て、待ったなしの状況であることも分かっていました。広告代理店に話しを聞いたり、他業界人の話を聞いたりして集客についてはかなり情報収集をする中で、集客についてリスクも踏まえてある程度の着地点が見えたときに代表に話してみようとなりましたね。

Q. 具体的な検討期間はどのくらいでしたか?

1~2か月はかかったと思います。代表決裁まで持っていくには、説得できる材料が必要です。ですが、元々代表が介護領域には興味を持っていたので話しは早かったです。アットマーク(キカリ親会社)代表の溝部さんにお越しいただき、より具体的な話しをしていきました。

Q. コンサルタントという存在はどんな風に感じていましたか

社内には新規事業を任せられる人がいない、今の仕事にプラスワンできるようなリソースの状況でもありませんでした。ただキカリさんはコンサルタント1名で立ち上げができるということだったので、コストはかかりますが、ゼロイチができるのであれば早々にスタートした方がいいと思いました。

正直なところ、過去の経験からコンサルにはなかなかいい思い出がなく、そのイメージが最初は強かったです(笑)コンサルタントは自分たちのやり方をベースにしてスタートしていくので、これまで既存でやってきたメンバーからすると全否定になります。ただ学ぶべきことは学び、教えてもらったことに対して自分たちでこうしていきたいというのは、次のステップで考えるべきことだと思い、コンサルタントに教えてもらっているときは言った通りにやるというスタイルで上手くやっていけたらいいなと思っています。

Q. 実際にコンサルティングをスタートされてみて、どうですか?

9月下旬から集客が始まり、10月から本格的に営業活動をスタートしました。コンサルタントの仕事を見ていても大変そうだなと思いますね。今の時期、派遣社員の集客はどこの業界も大変ということは分かっていますが、現状計画に沿って数字は載っているのではないかなと思います。あとは営業フローを見ていてもアナログな部分が多いところがあると思いますので、素人が触っても効果がでるような自動化やAI活用が今後進むといいですね。

———— 貴重なご意見ありがとうございます。システムの改修を進めていますので、今後にご期待いただきたいと思います。

Q. 今後、キカリに対して期待しているところを教えてください。

まずは新規医療介護派遣で既存事業と同等の売上にしていきたいと思います。今は任せきりの状況ですがリソース不足の問題を早々に解消できるようにしたいと思っています。

———— しっかりと売上利益に貢献できるよう尽力して参ります。本日はお忙しい中、貴重なお話しありがとうございました。引き続き、よろしくお願いいたします。

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